2010/11/10

Rib Sky


Rib Sky
HASSELBLAD 500C/M, Planar C 80mm/f2.8

Kodak Ektar 100

あばら骨のような秋空。

ボロボロの銀Planar C 80mm (T*なし)を使って初めて撮影した日。
このレンズは、「バル切れのジャンクだよ」と言われて格安で買った(と言っても1万円以上)、初めてのハッセルレンズ。まずボディを買って次はレンズと思ったらすぐにこれを見つけたので、良くわからないまま買ってしまったが、家に帰って調べたら、まずシャッターが切れない。1万以上で使い物にならないものを売るのがハッセルの世界かと、中古カメラ業界を呪ったが、くやしいので分解して自力で直した。

幸い内部部品の欠落や破損はなかったようで、分解清掃でなんとかなった。もう限界に近いほどバルサム切れが進行していたが、それでも多少のフレアと色合いの乱れ程度で、シャッター・絞りは正常に動いているようだ。ちなみにこれはT*なし銀プラだが5枚羽根である。それでも絞りの形はゆるやかな円形に近く見え、これなら6枚でなくても良いと思う。色が微妙に乱れるところも味として楽しめる。

それにしても、何十年も昔のレンズが今でもまともに動き出すところに感動した。ボロボロではあるが、初めて買ったハッセルレンズで、ハッセルとは何かをいきなり教えてくれた。後にCF80mmも買ったが、写りがどうであっても、これはちょっと手放す気にはならない。

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